近年、ゆるキャラは日本国内外で広く知られる存在となりました。
これらの可愛らしいキャラクターは、地域やイベントのPRから商品展開、観光振興まで幅広い分野で活用され、経済効果をもたらしています。
ただし上手くいく地域と、上手くいかない地域があるのが現状です。地方創生にどのようにゆるキャラをうまく使えば良いのでしょうか。
本記事では、ゆるキャラがもたらす経済効果について、具体的な視点から探ってみます。
ゆるキャラ地域振興への影響
ゆるキャラは地域の特産品や名産品と結びついてデザインされることが多く、そのキャラクターを活用した商品が地域経済に新たな刺激をもたらします。
例えば、ご当地キャラクターが描かれた限定グッズは観光客や地元の人々に人気を集め、地域の魅力を広める役割を果たしています。
最も人気なゆるキャラがもたらす経済効果
日本でも、最も人気なゆるキャラがもたらす経済効果は数千億円といわれています。
ふなっしー、くまモン、ひこにゃん、しまねっこなど…。
若い子を中心に人気が出ると、グッズが売れたり、イベントでも集客効果で大活躍なことでしょう。
ゆるキャラが人口減少を食い止めるか
ゆるキャラが若い者を中心に人気が出ると、やはり地名の知名度上昇に繋がりますし、郷土愛にも発展すると考えられます。
都会一極集中で、地方の人口減少が激しい今、若者の心を地元に繋ぎとめるのもゆるキャラの重要な使命となるのかもしれません。
過疎が進む地方こそゆるキャラを新しく作るべきか
地方創生に乗り出し、魅力度アップを謳う地域こそ、ゆるキャラを刷新するべきなのかもしれません。
ゆるキャラは地方から愛される存在ですが、時代とともにそれも移り変わりゆくものです。
徳島県のゆるキャラ「すだちくん」の例
すだちくんとは、徳島県を代表するご当地キャラクターであり、その名前からも分かるように、すだち(酢橘)という地元の特産品をモチーフにしたキャラクターです。
地域の魅力を象徴する存在として、さまざまな活動を行ってきました。
しかし、すだちくんが生まれた(デビューした)のは平成5年であり、もう30年以上も前になります。
それだけ地元に根付いているキャラではありますが、若者から大人気かといわれれば、首を縦には振れないのが現状でしょう。
すだちくんのグッズもいくつかありますが、やはり若い子がカバンにキーホルダーを付けるほどの人気は無さそうです。どちらかといえば年配の人に人気なイメージ。
長い歴史があるからこそ、ゆるキャラを刷新するのは難しいかもしれませんが、しかし過疎が進む地域こそ、若者受けしやすいキャラを新しく作ることを検討すべきだと私は思います。
徳島であれば、藍をイメージしたゆるキャラとか良いんじゃないでしょうか。
ゆるキャラの様々な可能性
地域がゆるキャラを採用することで、以下のような可能性が生まれます。
ゆるキャラの観光産業への貢献
ゆるキャラは観光名所やイベントのPRにおいても重要な役割を果たしています。
地域ごとに個性的なキャラクターが設定され、観光客はそのキャラクターとの写真撮影やグッズ購入を楽しむことで、観光地の魅力をより深く体験することができます。
これにより、観光収入の増加が期待されます。
ゆるキャラの商品展開と経済効果
ゆるキャラの人気は商品展開にも大きな影響を及ぼしています。
キャラクターがデザインされたグッズや食品は、コレクターだけでなく一般消費者にも支持され、売上を牽引します。
また、限定商品の販売やコラボレーション企画は消費者の関心を高め、一定の需要を喚起します。
ゆるキャライベントの盛況と経済波及効果
地域ごとに開催されるゆるキャライベントは、観光客の来訪を促進し、地域経済に大きな波及効果をもたらすことがあります。
イベント期間中は宿泊施設や飲食店など周辺のサービス業界も活況を呈し、地域全体の経済活性化に寄与します。
まとめ
ゆるキャラはその愛らしい姿や地域との結びつきから、地域振興や観光産業、商品展開など多岐にわたる経済効果をもたらします。
地域の特産品や観光名所と結びつけることで、独自の魅力を持つキャラクターが生まれ、経済活性化の一翼を担っています。
今後もゆるキャラはその魅力を最大限に活かし、地域社会や経済にポジティブな影響を与え続けることでしょう。